当社の設計担当者は曖昧な設計図を実行可能な「施工図」に拡大していく作業を担っています。設計担当者はAutoCADを用い、「施工図」を作図します。基本的には設計図に沿った施工図を作図するのですが、施工図は設計図に比べてより実行的かつ合理的(成澤木工が施工する上で重要な計画書と言い換えることもできます)、また低コストにするための提案を含めたものになります。
作図された施工図は社内確認を経たうえで提出され、元請業者や設計事務所、施主などがチェックし確定していきますが、その基盤となる最初の作図はとても重要になります。そのうえ作図には精度が求められ、ちょっとしたミスがその後の製作や取り付けなどに影響を及ぼすので、とても気を遣う作業とも言えるかもしれません。
実際の設計の仕事は、大きく分けて7つあります。
①営業より作図する物件の引継ぎを受ける
まず作図担当者は営業担当者より受注物件の作図依頼、内容の説明を受けます。
事前に社内工程表をもとに受注物件の作図担当者が選ばれ、作図担当者は営業担当者より受注物件の作図依頼、内容の説明を受けます。
②CADによる作図
見積書の内容に沿ってAutoCADを利用して作図していきます。
③施工図の社内チェック
作図した施工図は各担当者のチェックを受け、是正箇所を速やかに訂正します。
営業担当者:作図した内容と見積書の内容に相違がないかを確認
現場管理担当者:施工、納まりに支障がないかを確認
購買担当者:誤字・脱字・数字の打ち間違いなどを含め、総合的な確認
④施工図の提出
施工図は営業担当者の指示により提出します。
⑤元請業者、設計事務所などのチェックによる施工図の訂正および提出
元請業者、設計事務所に施工図をチェックしていただき、修正点があれば速やかに訂正します。不明点があれば確認を行い、訂正のし忘れがないかどうかに注意します。特にチェックのない部分があっても、他の部分で訂正したものが影響し、訂正の必要が生じることもあるため、全体のチェックもしっかりと行う必要があります。また変更があれば、材料に関しても変更が必要になる必要があるため、速やかに購買担当者に伝達することも忘れてはいけません。
⑥承認図の引継ぎ
施工図の決定により手配の指示を受けたら、購買担当者に速やかに決定図を引き継ぎま
⑦完成図の提出
物件の完成後、必要に応じて施工図を元請業者に提出します。
まとめ
今回は、 設計・作図(製図工)の仕事内容についてご紹介してきました。設計段階での寸法違いやミスがあると全体の業務に影響を与えるため、とても重要な仕事の一つになります。また具体性や緻密性なども求められる職種になります。一方で自分が設計・作図したものを目にすると、大きな喜びや達成感を得ることができるのは、設計職の魅力といえるかもしれません。