今回は、主に木工事の現場担当者(現場監督)の仕事内容について説明します。現場担当者(現場監督)には大きく分けて4つの仕事内容が存在します。
①施工物件の把握
工程表から受注物件の把握をし、その現場担当者となった場合には営業担当者より引継ぎを受けます。
・社内工程表からの情報収集
受注物件の把握(工期・受注金額・場所・工事量・職人の必要人数等)
・初回提出施工図の社内チェック
施工可能かどうか、より効率的な施工が行えるかどうか、納まりがどうかの提案を行います。また施工図のチェックとともに意匠図・見積書の内容を把握することも重要です。
②施工物件の準備
大工さんが現場に乗り込む前に配置(どこで作業するのか)や安全書類・施工計画書の作成と提出、現場に搬入する木材や副資材の準備を行います。
(以下実際に行う内容)
・作業員(大工さん)の配置
・安全書類の作成と提出
・施工計画書の作成と提出
・施工資材(木材など)・副資材(下地材・金物など)の準備
・現場環境の準備(照明及び照明など)
③現場作業
現場作業そのものは大工さんと協力して行っていきますので、管理が主な業務となります。現場の工程に沿って取付がスムーズに進むよう前もって準備をし、取り付けたものが正常であるのか確認や間違いがあった場合は修正を依頼します。現場管理のほかに施工物件に使用する材料の金額確認や施工する大工さんへの支払い管理なども仕事の1つです。
・材料の積み込み、現場乗り込み
・元請けによる現場受入検査
・残材などの片付け
④施工完了・引渡し
元請業者や設計事務所、施主の検査を経て、建物は施主に引き渡されます。
・自主検査等各検査の立ち合い
・書類の提出(自主検査表・出荷証明書など)
・手直し
・施工中の増工事・減工事の集計と報告
・施工完了・引渡し→1年検査・2年検査の対応
まとめ
今回は 現場担当者(現場監督)の仕事内容についてご紹介してきました。 現場担当者(現場監督)の仕事 は他部署と比べ、接する相手も多く、打ち合わせや交渉を繰り返すことで、建物を完成に導いていきます。建物が完成し、引渡しを迎えるときの達成感を身近に味わえるのが現場監督の仕事の魅力といえるかもしれません。