家具工事の種類ってどんなのがある?大工工事との違いや各メリット・デメリットをご紹介

家具工事の種類ってどんなのがある?大工工事との違いや各メリット・デメリットをご紹介

普段自宅やオフィスなどで使っている家具ですが、実際に家具工事といわれたときにどのような工事か答えることはできますでしょうか。

すでに出来上がった家具製品を見たり、使ったことはある一方で上記のような質問を聞かれると困ってしまうという方も少なくないかもしれません。

そこで今回は、家具工事の種類についてご紹介していきたいと思います。

家具工事の建設工事における区分について

家具工事は、建設業許可事務ガイドラインにおける区分として「内装仕上げ工事」の中に仕分けられます。

建設業許可事務ガイドラインの中で

「家具工事」とは、建築物に家具を据付け又は家具の材料を現場にて加工若しくは組み立てて据付ける工事

という記載がされており、防音工事やたたみ工事などと同じ区分に所属をしています。

参照:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001445004.pdf

家具の作られ方における違い

家具の製造と言われたら多くの方は、工場や専門の会社で作られることをイメージされるかと思います。

上記製造方法を家具工事といわれることが多く、製造に特化した機械で製作を行っていくことで、使いやすさや見た目のなめらかさなどを実現することが可能になります。

様々な材料などを使うことができたり、組み立てを行うことができるので、普段皆さんがお店などで目にしている家具はこちらの方法で製造されている形になります。

一方でもう一種類家具を製造する工事があります。それが大工工事で、工場や専門の会社で製造される家具工事とは違い、その場で材料から家具を製作していく工事のことを指します。最近は、IKEAなど自分で材料から家具へと組み立てたり、DIYで製作される方も増えてきていますが、そのような工事を依頼する場合、大工工事として依頼します。

家具工事との違いですが、工場など専門の機械や輸送費などを省くことができるため、比較的安く製作されることが多いですが、複雑な形の家具は難しかったり、表面のなめらかさや品質などを比較すると家具工事に劣る部分もあります。しかし、実際に現場で製作されるので、せっかく作った家具が部屋のドアを通れない・思っていたサイズと違うなどありがちな失敗を防ぐことができるのは利点と言えます。ぴったりあったサイズで安く作りたいといった方は大工工事での家具製造がぴったりといえるでしょう。

家具工事と大工工事のメリット・デメリット

上記にて家具の製造方法の違いをご紹介してきました。

ここでは、上記にプラスしてよりわかりやすく要点をメリット・デメリットに分けてご紹介していきます。

家具工事のメリット

・工場内で製造がされるため、品質(塗装面・仕上がり・統一感)が高い

・製造の時間を考慮しているため、納期遅れが少ない

家具工事のデメリット

・大工工事の家具よりもコストがかかる可能性がある

・実物が完成するまで家具を見ることが難しい(郵送されてくるまでわからない)

以上が家具工事におけるメリット・デメリットになります。

工場内で製造されることにより、塗装がきれいに行われているといったことや統一感がある店、慣れている工場内での作業になるため、納期に遅れることが少ないといったメリットがあります。

一方で、工場でかかる費用や人件費など大工工事よりもコストがかかっているため、金額が高くなったり、実際に手元に届くまでに実物がわからないといったデメリットがあります。仕上がりなどは問題ないため、依頼をする際に具体的なイメージやサイズの共有、途中で製品の共有などをすることで、上記のようなデメリットは防ぐことが可能です。

大工工事のメリット

・家具工事でつくられる家具と違い、安い

・実際に必要になる箇所で組み立てるため、サイズがぴったりになる

・実際に家具を製造している途中経過を見ることができる

大工工事のデメリット

・大工の技量に左右されてしまうケースがある

・工場で使われるような機械で製造されていないため、複雑な造りの家具を製造することができない

・現場にて実際に工事を行っていくため、工期が伸びる可能性がある

・現場が汚れる可能性がある

以上が大工工事のメリット・デメリットになります。

安い・ぴったり・途中の経過が見たいといった方は、大工工事にて家具を頼むのもひとつかもしれません。

しかし一方で、現場で行うことにより、汚れがついてしまうリスクがあったり、期限までに間に合わなくなってしまうことも起きるのがデメリットになります。優秀な大工さんをみつけることができれば、仕上がりを含めた満足のいく工事となりますので、もし大工工事にて家具の製造をお考えの方は、大工さんの実績や依頼をするうえで信頼ができそうかどうかなどのポイントを重要視してみるとよいかもしれません。

まとめ

今回の記事では、家具工事の種類についてご紹介していきました。

実際に依頼を行う際は、上記で記載しました家具工事と大工工事のメリット・デメリットを考慮したうえで、依頼していただくことで理想の家具を製造することができますので、ぜひ参考にしてみてください。

当社成澤木工は、家具製造の家具工事・大工工事どちらの工事も対応が可能となっております。お見積りも無料で行っておりますので、家具の製造でお困りの方はお気軽に当社までお問い合わせください。

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この記事を書いた人

成澤木工編集者

成澤木工編集者

静岡県静岡市にある木工会社・成澤木工の編集者です。 当社で行っている木工事(造作工事)、木製建具工事、家具工事、大工工事や木、建築に関する情報をわかりやすく解説していきます。 気になる情報や知りたい情報がありましたらお気軽に問合せフォームよりお問合せください。

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COMPANY

成澤木工とは?

当社は、地元静岡市に昭和22年、成澤木工所として創業しました。近年、多様化する建築材料の中で国が推奨する公共施設等の木質化に率先した対応をしていく中で静岡県産材の杉・桧材(すぎ・ひのきざい)をはじめ、外国産材なども幅広く扱っております。その木材を公共・民間物件共に、お客様の要望する木材製品(家具・建具・造作材)の受注から施工図の作図、工場での加工・製品組立、現場での取付納品管理までを一括で行っております。

木工事(造作工事)・家具工事・建具工事・大工工事・木製内装工事ならおまかせください!

当社では、大きく分けて4つの工事を行っております。

木工事(造作工事)、大工工事、木製内装工事

木工事(造作工事)、大工工事、木製内装工事は、RC造などの建物の骨組みに木製の壁や床板、天井、各種建具などを加工、組み立て、取付、仕上げを行っていく工事を指します。木工事・造作工事・大工工事・木製内装工事などいろいろな呼び方がありますが、木材を材料とする工事の総称は、すべて木工事と呼ばれます。当社は、主に公共施設(各学校や体育館など)や会社オフィス、工場、商業施設などの木工事を行っております。

家具工事

家具工事とは、建物に家具を設置したり、家具の材料を現場で加工+組み立てを行い、設置する工事を指します。家具を製作する方法として大きく分けて2つの種類があります。1つは、「家具工事」で工場などで機械を使用し、家具を製作していく工事で、もう一つは、「家具大工工事」でこちらは現場で材料から家具を製作していく方法になります。当社では、家具工事・家具大工工事両方の家具製作を行っておりますので、各現場に合わせた家具の納品が可能になります。

建具工事

建具は「たてぐ」と読み、部屋や廊下と部屋を仕切る目的で取り付けられます。具体的には、玄関の扉やドア、フェンスなど内と外を分ける総称を指します。建具工事は、建物を構成する部分に金属製もしくは木製の建具を、取付ける工事のことを指します。
また建具の材質にも大きく分けて2つの種類があり、一つは木でできている「木製建具」、もう一つは金属でできている「金属製建具」です。当社が扱っているのは、木製建具(木材で作った建具のことで、木製サッシ・引き戸など)になります。
当社が行っている建具工事の種類は、下記の3つの種類です。
・木製出入り建具(引き戸やドア)→建物の外と中を分ける建具
・木製窓建具(窓や窓枠)→窓周辺の建具
・木製内部建具(ドアや引き戸、障子、ふすまなど)→建物内の部屋の外と中を分ける建具

その他木材の加工、OEM製造、木製品の製作などの工事

当社は上記以外にも木材の加工、OEM製造、木製品の製作などの工事も行っております。実際の例としては、避難用の木製滑り台(学校用)・木製コースター・本棚・升・神棚・木製の囲炉裏などを製作した実績がございます。各都道府県の県産材を使用することも可能で、無垢材なども使用できます。基本的にはどの木材でも加工が可能になりますので、この木材を使用して製作をしてほしいといったご要望やこの商品アイデアを木製品にしてほしいといったご相談がございましたらお気軽にお問合せください。
※場合により、製作が難しい場合や木材の流通上、ご希望の木材での製作が難しい場合、繁忙期等により、ご希望の期限までの製作が困難な場合がございますので、予めご了承いただけますと幸いです。

当社が取得している建築許可内容

建設業といっても合計で29種類の工事に分かれていきます。そのため、実際に行える工事は各企業ごとに多種多様に分かれていきます。成澤木工では、29種類の工事の内、4つの工事を専門で行っております。(静岡県知事許可取得済み)

建築工事業(建築一式工事)

総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建設する工事を指します。建築確認を必要としているのは新築、増築、改築に限られています。建築一式工事の許可があるからといって他の工事(内装工事や大工工事など)を請け負うことができるというわけではなく、あくまでも建築一式工事のみを請け負うために必要な許可になります。

大工工事業

木材の加工や取付けによって工作物を築造し、工作物に木製の設備を取付ける工事を指します。(大工工事、型枠工事、造作工事などに分かれる)

内装仕上工事業

木材、ふすま等を使用し、建築物の内装仕上げを行う工事を指します。(インテリア、天井仕上、内装間仕切り、床仕上、家具工事などが挙げられます。)

建具工事業

工作物に木製又は金属製の建具等を取り付ける工事を指します。当社では、木製建具の取付を行っております。

当社が保有している機械、工場、倉庫

当社が保有している機械や工場、倉庫は、下記になります。

木工事造作工場保有機械

自動一面カンナ盤、自動ニ面カンナ盤、自動直角二面カンナ盤、超仕上カンナ盤(スクレーパー)、超仕上カンナ盤自動上下ニ面式、ワイドベルトサンダー、コンプレッサー(圧力方式5.5K、3.7K)、5軸モルダー加工機、パネルソー、横切盤、軸傾斜盤、横切軸傾斜盤、クロスカットソー、リップソー、ユニバーサルサンダー、帯鋸盤(バンドソー)、自動刃物切削機(研磨機)、木材乾燥室

家具・建具工事工場保有機械

自動一面カンナ盤(プレナー)、超仕上カンナ盤(スクレーパー)、手押しカンナ盤、自動直線縁貼機、NCボーリング(ダボ打機)、NCボーリングマシーン、パネルソー8尺、パネルソー2連型、テノーナー(ダブルエンドテノーナー)、電動組立機、組立機、自動巾決クロスカットソー、リップソー、ラジアルソー、軸傾斜盤、丸鋸昇降盤、のり付け機、自動フラッシュプレス 4尺×8尺(3分割)、自動フラッシュプレス 4尺×8尺(一枚定盤4台)コンプレッサー(圧力方式3.7K、3台)、ニ軸丁番取機、角ノミ用相誘導電動穴掘機

保有工場、倉庫

造作工場 1,800㎡
家具工場 1,200㎡
資材倉庫 650㎡(300㎡と350㎡の2つの倉庫)
→フォークリフト2台で稼働

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