突然ですが、”ツガ”という木をご存じでしょうか。ツガ材は様々な箇所で使われることが多いですが、初めて聞くという方やどのような木かイメージできないという方も多いかもしれません。そこでこの記事では、ツガ(栂)の木、ツガ材とはどのようなものかや特徴、よく使われているものについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ツガ(栂)の木、ツガ材とは?特徴をご紹介
ツガ(栂)の木とは、マツ科の常緑針葉樹で、本州、四国、九州、屋久島などに多く分布する木になります。似たような素材として、米栂(ベイツガ)がありますが、こちらは、北米(カナダなど)に分布するツガになり、日本のツガ材と似ているため、ツガ材の代用として使われることも多いです。もみの木に似ているといわれることもあります。
ツガ材の特徴としては、
・ベイツガは価格が安いため、多くの住宅や建物に用いられることが多い
・肌目が粗く、光沢をもっている
・耐久性に優れているが、加工が難しい
・割れたり、狂いが生じやすいというデメリットがある
・色は心材が褐色、辺材は黄褐色
という点が挙げられます。
ツガ材がよく使われているもの
次にツガ材がよく使用されるものについてご紹介していきます。
建具や建具周辺
ツガ材は、建具や建具周辺の木材として使用されることがあります。例としては、長押、敷居、鴨居などがあげられます。
鴨居に関しては、下記記事で詳しくご紹介をしておりますので、ぜひご覧ください。
建築材
建築材としてもツガ材は、よく使用される傾向にあります。例えば、柱や造作材、床材など日本のツガ材は、高級といわれることもあるため、ヒノキよりも評価されるケースも見られます。
上記以外にも箸、仏具、楽器材、パルプ材、玩具(おもちゃ材)などにも利用されることがあります。
まとめ
今回は、ツガ(栂)の木、ツガ材とはどのようなものかや特徴、よく使われているものについてご紹介してきました。実際に建具などでもよく見かける木材ですので、今回の記事でツガ材の理解を深めていただけたら幸いです。