吊戸とは、上枠(鴨居)から戸をつるし、横に引いて開閉する形式の扉(引き戸)を指します。ハンガードアとも呼ばれ、下枠(敷居)をなくすことができるため、部屋と部屋を仕切らない点やバリアフリーの観点から用いられることがあります。引き戸との違いは、床にレールや溝があるかないかになります。
吊戸のメリット
吊戸のメリットは、上記したように敷居がないため、足元がフラットで安心という点が挙げられます。また、部屋を使い方に合わせて自由に使うことが可能になります。仕切り代わりにできる点や敷居がないため、音が比較的静かで溝にごみやほこりもたまらず、掃除もしやすいといったメリットがあります。
吊戸のデメリット
吊戸のデメリットは、通常の戸よりもコストが高い点が挙げられます。頑丈な戸が必要であるため、その分コストも上がりやすい点がデメリットの1つです。それ以外にも床に隙間が生まれるため、音や熱を逃がしやすいというデメリットもあります。敷居がない分、暖房の効果が薄れてしまう点や防音効果が弱い点などもデメリットと言えるでしょう。