突然ですが、「見切り(みきり)」という言葉をご存じでしょうか。
聞いたことがあるといった方もいらっしゃるかもしれませんが、具体的に建物や住宅のどの部分を指し示すのかが分からないといった方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、見切りとはどこを指すものなのか、見切り(見切り材)の種類、見切りの選び方や用いられる木材についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
見切り(みきり)とは
見切りとは、フローリング材や壁材、カーペットなど様々な素材の切れ目や境目を別々の素材として分ける造作を示します。「見切り」といっても業界によって少し異なったりしますが、建築業界では素材の切り替わりポイントやその仕上がり具合を示すことが多いです。また見切りに用いられる建材を「見切り材」と呼びます。役割としては、部屋の境目を区切ったり、段差をなくしたり、角や端の剝がれを防ぐといった役割があります。
見切り(見切り材)の種類
見切り(見切り材)の種類は様々で、この章では一般的によく用いられる見切り材についてご紹介をしていきます。
床見切り材
床の見切り材は、家などでもよく見かけるタイプになります。カーペットとの境目に用いられたり、別々の木材を分けるような形で用いられたりと様々なタイプがあります。
壁見切材
壁の見切り材もよく見かけます。腰板とクロスの境目を見切り材で仕上げられているのが一般的です。
段差(階段)見切り材
段差(階段)部分に見切り材が用いられるケースも多いです。フローリング材の縁を見切り材で縁取ったり、滑り止めとして見切り材を使用したり、補強という観点でも用いられることが増えています。
見切り(見切り材)の選び方・木材
最後に、見切り材の選び方や使用されることが多い木材をご紹介していきます。
見切り材の選び方について
見切り材の選び方には、大きく分けて2つの種類があります。
1つ目:色
見切り材にはたくさんの色があり、使われる部分や場所によってどの見切り材が効果的か分かれます。そのため、もし希望がある場合は、専門の業者と相談していただきながら見切り材の色について事前に打合せをしておくとよいかもしれません。
2つ目:素材
見切り材の素材には大きく分けて3つの種類があります。
・プラスチック
・木材
・金属
こちらの3つがよく見られる見切り材の素材になります。住宅等では、木材の見切り材がよく使用されますが、こちらも色と同様に使用される場所や建物の状況によって異なりますので、わからない場合は専門の会社にご相談していただくことをおすすめします。
見切り材に使用される木材
パイン(松)
見切りによく使用される木材の一つがパイン材になります。他の木材と比較して安いといったメリットがあり、そのほかにも熱伝導率が低いため、冬などでも快適に過ごすことができるといった点から多くの住宅や場所で用いられています。
パインについては下記記事で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
上記以外にも桧や杉、チーク、カバ、ウォールナット材などがよく使用される木材になります。
まとめ
今回は、見切りとはどこを指すものなのか、見切り(見切り材)の種類、見切りの選び方や用いられる木材についてご紹介してきました。家や建物の中を見渡していただくと意外と身近に見切り(見切り材)が用いられていることが分かるかと思いますので、ぜひ一度確認をしてみてください。この記事を読んでいただくことで、見切りについてのご理解をより深めていただけましたら幸いです。