突然ですが、「根太(ねだ)」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
聞いたことがない方も多いかもしれませんが、建物や住宅にとって非常に重要な役割を担っているのが根太になります。そこで今回は、根太とはどこを指すものなのか、垂木との違い、根太に用いられる木材についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
根太(ねだ)とは
根太とは、床構造の一部で、床を支える補強部材のことを指します(木造建築など床板を張る下地の役割がある)。同じようなものとして「梁(はり)」が挙げられますが、ポイントとして根太は梁よりも小さな部材になります。もう少し簡単にお伝えすると床(フローリング)があるかと思いますが、その下に床板(構造用合板)があり、その床板を支える存在が根太になります。根太と床板を留める時は、釘と接着剤を併用するのが一般的に多い傾向にあります。
根太と垂木の違い?
根太と似たような役割として垂木(垂木)があります。
屋根を支えるのか、床を支えるのかによって垂木か根太という呼び方が変わるだけで、役割や使用される木材は似ておりますので、屋根を支える垂木、床を支え、大引(大引き)の上に置かれる材木を根太と覚えておいていただくとよいかもしれません。
垂木については下記記事で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
根太に用いられる木材
次に、主に根太で使用されることが多い木材を2つご紹介していきます。
ヒノキ(桧)
根太によく使用される木材の一つがヒノキになります。日本人にとってはなじみの深い木材であるヒノキですが、耐久性が高い(スギなどと比較して強度が強い)、殺菌・抗菌効果がある、防虫効果があるため、住宅や建物の建築によく用いられます。根太だけでなく、フローリングや家具、桧風呂など様々な場面や用途で使用されるケースが多いのもヒノキ材の特徴になります。
ヒノキについては下記記事で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
ヒバ
ヒバも根太によく使用される木材の一つになります。ヒバは、ヒノキと同じヒノキ科の木材になりますが、ヒノキに比べ蓄積量が少ないといわれております。耐朽性に優れているため、力が加わりやすい土台部分などに最適で、よく使われることが多いです。ヒノキ材よりも安いことが多いため、価格を押さえたい方に人気でおすすめです。
上記以外にもスギやマツ(パイン)材などがよく使用される木材になります。
まとめ
今回は、根太とはどこを指すものなのか、垂木との違い、根太に用いられる木材についてご紹介してきました。普段生活をしている中で直接目につくことはほとんどありませんが、建物や住宅を支えるうえで非常に重要な役割を担っているのが根太です。工法も様々あり、かかる荷重などで寸法も変わっていきます。根太があることによって、床下の強度を高めることができ、安心・安全で快適な生活を送ることが可能になります。この記事を読んでいただくことで、根太についてのご理解をより深めていただけましたら幸いです。