突然ですが、「垂木(たるき)」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
普段生活していく中で、聞きなじみのない言葉かもしれませんが、とても重要な役割を担っているものになります。そこで今回は、垂木とはそもそもどのようなものなのか、根太との違い、垂木に用いられる木材についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
垂木(たるき)とは
小屋組の一部で、屋根の一番高い棟木(むなぎ)「最上部」から母屋(もや)「中段」、桁(けた)「下段」にかけて、斜めに取り付けられる部材(垂直に接し、釘やビス、垂木クランプによって固定される)を垂木と言います。標準的な間隔は45.5㎝といわれており、屋根を平らにする「野地板(のじいた)」や「構造用合板」の下に設置されます。
垂木と根太の違い?
垂木と似たような役割として根太(ねだ)があります。
根太は、床の下地の役割をする材木で、屋根を支える垂木、床を支える根太とどこを支えるのかは違いますが、役割は同じ存在になります。同じ大きさや長さ、木材をつかったものでも、屋根を支えるのか、床を支えるのかによって垂木か根太という呼び方が変わっていきます。
垂木に用いられる木材
次に実際に垂木に用いられる木材にはどのようなものがあるのかをご紹介していきます。
スギ(杉)
垂木によく使用される木材の一つがスギになります。日本で最も使用される機会が多いと言われているのが、スギの木というデータもあり、日本においてはなじみの深い木材と言えます。加工がしやすく、保湿性も備えているため、冬は暖かく、夏は涼しい環境を造ることができ、住宅や建物内に多く使用されることが多いです。
スギについては下記記事で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
パイン(マツ、松)
パインもまた垂木によく使用される木材の一つになります。パインとは、日本語で「マツ(松)」を指し、北米産の「米マツ」などが垂木として用いられることがあります。パイン材の特徴としては、加工がしやすく、他の木材よりも安価で手に入れることができる場合が多いため、スギと同じく様々な箇所で使われております。(ものや場合により、価格が変動する場合がございます。)
パイン(マツ、松)については下記記事で詳しくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
まとめ
今回は、垂木とはそもそもどのようなものなのか、根太との違い、垂木に用いられる木材についてご紹介をしてきました。とても重要な役割を担っているので、気になった方は住宅や建物の天井をご確認いただくとよいかもしれません。