造作大工(ぞうさくだいく)という単語をご存じでしょうか。大工さんと聞くとだいたいのイメージはつく方でも造作大工という単語についてはよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。そこでこの記事では、造作大工とはなにかや内装仕上げ大工さんとの違いについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
造作大工とは?
簡単にお伝えすると「造作工事を行う大工さん」のことを指します。造作工事とは、木材などを加工し、戸や障子、ふすまのような建具を取り付けたり、部屋と部屋の敷居や窓枠などの内装を仕上げていく工事になります。最近は少なくなってきましたが、家やオフィス内にある和室では多くの造作工事を行う場所があり、洋室に比べ、造作材(造作工事で使われる木材料)が目に見えてわかってしまうため、技術力が問われます。また木材は種類や特徴(木材の硬さ・伸縮性・加工性・耐久性)など木ごとに材質が異なっていくので、その材質の見極めや組み立て方など技術力だけでなく、知識も重要となっていきます。
造作大工と内装仕上げ大工の違い
造作大工とよく間違えられる言葉として内装仕上げ大工という大工さんがあげられます。両社とも工事が行われるのは、室内ですが行われる順番が違います。まず初めに造作大工さんが工事を始めていき、内装部分の基礎を作っていきます。窓枠や建具など造作工事が一通り終わると、次に内装仕上げ大工さんの出番がやってきます。内装仕上げ大工さんが行うのは、造作大工さんが行った基礎工事の上に壁紙やクロスなどを貼っていく作業になります。どちらの工事も非常に重要な工事となっていますが、順番と行う内容が違うという点について覚えておいていただけますと幸いです。(下記にわかりやすくご紹介)
①造作大工・・・建具や窓枠など建物内部の基礎部分を工事していく大工さん
②内装仕上げ大工・・・造作工事が終わった後、壁や床、天井などにクロスや壁紙などを貼っていく工事を行っていく大工さん
まとめ
この記事では、造作大工とはなにかや内装仕上げ大工さんとの違いについてご説明を行ってきました。家やオフィス、マンションの中に和室を設ける機会が減っていることによって昔ほど造作工事を行う箇所は減ってきてしまってはいますが、普段気にしていなかった部屋の内部を見渡してみると上記でお伝えしたような造作工事を行っている箇所が思いのほか見当たるかと思います。今回の記事を参考に普段目にすることは少ないかもしれない造作大工さんという職人さんの概要を少しでも知っていただけますと幸いです。
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